チンギス・ハーン
- Sh・ナツァグドルジ 著
- T・ムンフツェツェグ 監修
- 吉本 るり子 訳
- 原書:ЧИНГИС ХААНЫ ЦАДИГ
- 著者:Ш. НАЦАГДОРЖ
- 発行年月日:2016年8月10日
- 製本・判型:並製 A5判 326頁
- 定価:本体2,500円+税
- ISBN:978-4-908814-00-6
- シリーズ:モンゴル文庫1
- ジャンル:歴史
- 発行所:アルド書店
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チンギス・ハーン
モンゴルの皇帝、チンギス・ハーンについてのモンゴル人自身による伝記・研究書の初の日本語版翻訳。著者はモンゴルの著名な歴史学者、Sh・ナツァグドルジ。原書は民主化後のモンゴルにおいて出された最初のチンギス・ハーンについての書物であり(1991年発行)、学術研究書として今なお高い評価を得ている。
まえがき | |
チンギス・ハーンとその時代についての文献資料 | |
第1章 テムジン、歴史の表舞台へ | |
1. チンギスの生まれた頃のモンゴル | |
2.チンギス・ハーンの一族 | |
3.テムジンの少年時代 | |
4.テムジン、タイチウトの捕虜となる | |
5.8頭の薄栗毛の馬の盗難 | |
6.テムジンの結婚 | |
7.ケレイトのトグリル・ハンを後ろ盾に | |
8.メルキト族の襲撃 | |
9.ボルテ奪還 | |
10.ジャムハとの決別 | |
第2章 ハマグ・モンゴルの再興 | |
1.ハマグ・モンゴルのハーンに推戴 | |
2.13翼の戦い | |
3.ケレイトのトグリル・ハンを支援 | |
4.タタル族との戦い | |
5ナイマンのボイログ・ハンとの戦い | |
6.タイチウトを制圧 | |
7.ジャムハをグル・ハンに推戴 | |
8.タタル4部の制圧 | |
9.テムジンの有名な伝旨 | |
10.ケレイト国の滅亡 | |
11.ナイマン族制圧 | |
12.ジャムハの最期 | |
第3章 全国統一を達成して | |
1.オノン川の源流で大ハーンに即位 | |
2.ハサルとの確執 | |
3.フフチュ・ブーの殺害 | |
4.国境の拡張 | |
5.金への侵攻 | |
6.サルタウルへの7年の遠征 | |
7.最後の遠征 | |
8.チンギス・ハーン永逝 | |
9.黄金の遺体を故郷に埋葬 | |
第4章 卓越した政治家、チンギス | |
1.軍事および行政の刷新 | |
2.チンギス・ハーンの経済政策 | |
3.チンギスと宗教 | |
4.公文書の作成 | |
5.長春真人との会見 | |
第5章 偉大な将軍、チンギス | |
1.軍隊の編成 | |
2.チンギスの戦略、戦術 | |
3.チンギスの征服事業 | |
4.モンゴル帝国の影響 | |
第6章 モンゴル民族の英雄、チンギス | |
1.チンギスの人間性、その事績 | |
2.チンギスの箴言 | |
3.チンギスの歴史的評価について | |
総括 |
Sh・ナツァグドルジ(1918 – 2001)
モンゴルの近代歴史学の創始者と言われる、モンゴルの著名な歴史家。モンゴル国立大学教授、モンゴル科学アカデミー副総裁、モンゴル科学アカデミー歴史研究所所長等を歴任。国家最高勲章のひとつ「スフバートル勲章」他を授章。主な著作:『北モンゴルにおける牧民運動』、『ハルハ史』、『モンゴル人民革命党略史』(編著)、『スフバートル伝』、『トーワンの教え』、『モンゴル封建制の基本過程』、『賢帝フビライ』等の学術研究書の他、『賢妃マンドハイ』、『水晶鏡』等歴史小説も執筆。